
あれは20代だったろうか、それとも30代だったろうか?
とにかく若かった私は折りたたみ自転車を持って遠野へと旅しました
遠野駅に降り立ち折りたたみ自転車を組み立て、遠野市内を走り回りました
最初は良かったけどだんだん辛くなり、最後は暑さでふらふら
そんな状態でようやく辿り着いたのが、デンデラ野でした
誰もいない草っ原
近くに見下ろせる里の風景
遠野物語に書かれたデンデラ野のことを思い出し、何ともいえない気持ちになりました
一時的に感傷的になった私は、宿まで自転車を漕がなくてはならない事を思い出し、すぐに現実世界に戻りました
そして遠野高校近くの徳田屋旅館さんに着いた時、自転車に付けていたメーターは38Km走ったことを告げていました
若かったから出来た旅でした
あの時のデンデラ野の草の緑、夏の青い空は今でも忘れません